ふむふむ。この平屋はゾーン分けがすばらしいですね。人気の平屋という言葉では言い切れない魅力を、主寝室からの動線に感じ取れました。
玄関からひろがるゾーンは「来訪者」も意識。天井にも木の風合いを生かした質感のうれしいリビング。落ち着いた和室。この二つがとてもひらけた、開放感のあるつながりです。
開放的なゾーンに隣接した主寝室にクローゼットを併設。そこからキッチンの背後を通って浴室や洗濯室などの家事ゾーンにつながる間取りが素敵。着替えや洗濯が「視線を遮る」と「便利さ」を両立しているところが、「舞台装置」のように成立しています。もちろん「舞台裏」にも自然光を取り込んで明るく清潔感が損なわれない配慮。平屋で工夫すべきポイントを抑えているから「快活さ」をいつでも感じられます。
音響熟成という乾燥だけでなく質感や耐久性を高めた木材でつくられた住まい。漆喰の質感。
健康に留意しながら丁寧に素材を考えているところが魅力を高めています。呼吸する空気の美味しさは良い素材の証明。
細かいところですが、水分が多くなる浴室の部分には耐水性の高い素材を配置。使う人のことを考え抜いた住まいづくりに「シャッポを脱ぎます(脱帽の意味)」。
取材協力:旭住宅 株式会社
TEL:0996-25-0945